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【読書感想】インテリジェンス 武器なき戦争 ~インテリジェンス沸き立つ東京から~ [読書]

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

  • 作者: 手嶋 龍一
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 新書

手嶋龍一氏、そして佐藤 優氏

1人はジャーナリスト、1人は外交官という視点から、日本の「インテリジェンス」についての対話の収録である。

「インテリジェンス」と言う言葉から連想されるのは、<インテリ>という言葉に結びつく「知性」や「識者」というイメージであるが本書はどちらかというと「諜報」という言葉に置き換えられるものだ。

そのインテリジェンスについて、お互いの手の内を隠しつつ対談する様子を纏めたものであるのだが、外交の現場の第一線にいた人間とジャーナリストとして第一線にいる二人が語る内容には、とても説得力がある。

アメリカにおけるCIAや英国におけるMI6といった諜報機関が蠢くインテリジェンスの世界にあって、我が国日本もソ連に関する分析や湾岸戦争時のイランの動きなど決して大国にひけを取らなかった事実をあげる等、意外と日本政府の中でも良い結果を出している人達がいたのだなということを知ることができた。

本書を読んで少しこれはと思ったのは、衆議院議員鈴木宗男氏の記述。

佐藤氏の言葉から追っていくと、鈴木宗男議員の見方がこれまでとは私の中では若干変わった。もしかしたら佐藤氏の言葉には若干リップサービスも入っているのかもしれないが、単なる土建屋政治家というだけではないんだなと思うようになった。

己の無知をまたひとつ知った。
こう思える瞬間が訪れるのが、本を読んでいて一番楽しい瞬間だ。

その他にも、各トピックスは冷静な分析が加えられていて説得力がある上に、「知」の目覚めに何度も出会える1冊ではないかと思う。

情報を生業とするプロフェッショナルが、如何にインフォメーションを収集し、そこから意味のある「インテリジェンス」へ組み立てていくのかという課程を知る為の初歩的な1冊にもなるかもしれない。

手嶋・佐藤両氏の話題は、「知」の刺激になる。
もう何冊か継続的によんでみたいと思った。

(最高★五個として)
好き度     :★★★    (知への刺激ブツ)
お薦め度 :★★★★    (簡単に読めるけれど、奥は深いな~)
かな。
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