ウイルスバスター2009 ~トレンドマイクロ社できいてきた~ [IT]
先日、トレンドマイクロ社へ今年もリニューアルしたウイルスバスター2009の製品に関する発表を聞いてきた。
ウイルスバスター2009のテーマは、「さらに安心、しかも軽快」だそうだ。
しかし、なぜ毎年のようにウイルス対策ソフトは、なぜ更新されるのだろうか?
その第一が、ウイルスやスパイウェアの様な不正プログラム自体も常に進化していて、その脅威がなくならない事があげらる。よって機能的な拡充をイタチごっこで繰り替えしていかざるをえないのであろう。
そのうえ、インターネット犯罪は日々巧妙になり、
- WEBサイト
- メール
- メッセンジャー
と、新しい被害の入り口が増えていっていること、ウイルス対策ソフトの必要性を高めている。実際にWEBからの脅威は拡大しているようで、トレンドマイクロ社では「WEBからの脅威」となる不正プログラムの検体は、2007年で約549万件になり、2005年からの比較でいうと約15倍に増えているという。
また、不正プログラムの正確も大きく変化してきているそうだ。
● かつて:不特定多数に対しての愉快犯 → ハードウェアの破壊
つまり一過性の物であった。
● 現在 :犯罪色が強い(”大量生産少量流通”=”一つの不正プログラムでの被害は縮小”という傾向)
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金銭目的
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目に見えない
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ターゲットを絞っている
つまり、脅威の質がまったく変化してしまっている。場合によってはブラックマーケットにまでつながっていることもありえるようだ。
例えばアメリカンエクスプレスカードのゴールドカードを保持している人や30代の未婚男性といったように、特定の属性に絞り込み、そこから情報を引き出せるようにフィッシングのメールやWEBサイトを作るなんてこともしているらしい。
そこまで大仰ではないにせよ、怪しげなメールはどこかのサイトで集められた情報を基盤に「ワナ」仕掛けていることになる。
そういった脅威に対して、トレンドマイクロ社では、ウイルス解析センターを世界10拠点持ち、また国内をターゲットにした不正プログラムに対応する為、日本国内向けのセンターを設け、サンプル不正プログラムを収集して地域に密着した対応をとっているそうだ。
なので、様々な新機能を装備した総合セキュリティソフトが必要になってくると言うことらしい。
それではウイルスバスター2009はどの様な機能を持っているのだろうか?
まず開発コンセプトは
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個人情報保護強化
-
安心・軽快な総合セキュリティソフト
の2点。総合セキュリティソフトとしては、不正プログラムだけではなく以下の様な機能を実装することで、更なる安心感を謳っている。
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キー入力の暗号化
キーボードとパソコンのインターネットへの出入り口間を暗号化!
PCが未知の不正プログラムに犯されていた場合の予防になるようだ。つまり不正プログラムと並行した二重対策だ。
(残念ながら、Internet Explorer<IE>にのみ対応) -
WEBレピュテーション機能でブロック
「trendプロテクト」2008版からIEには提供されていた機能がFirefoxにも対応した。
これは、WEBサイトを見に行くと、サーバーの登録年月日等からサイトの安全性を評価してくれて、信号と同様に三色で警告を発してくれる機能。犯罪性の高いサイトは、足がつかないように短期間で登録したり抹消したりするので、それが一つのポイントのようだ。
マイクロソフトのLive messengerのみだが、メッセンジャーに書き込まれてくるURLも判定してくれるそうだ。
このような機能で、インターネットショッピングやインターネットバンキングも安心して使えるかな。
しかも「より軽快」に動くようになったようだ。
もともとウイルスバスターは他社のセキュリティソフトに比較すると軽快なソフトなの(だと思っている)だが、
それが前年比、メモリ使用量45%削減ということらしい。
実際、私自身は無料バージョンアップを使用して、ウイルスバスター2009は確かに軽快になっていた。
正直、バックグランドで他の事をしながらウイルスの検索をさせているが、まったく操作感が変わらないし、何よりも終わるまでに時間が驚く程早くなっていた。
ウイルスバスター2008を使っているのならば、ウイルスバスター2009へ直ぐにアップグレードをお勧めする。
また他社ソフトを使われている場合には、30日無料体験版があるので、それで試してみては如何だろうか?
今回のウイルスバスター2009にはこれまでの通常版の他に、「ウイルスバスター2009 + 保険&PCサポート」版という保険がセットになったバージョンも発売している。
この「ウイルスバスター2009 + 保険&PCサポート」が面白いのは、ユーザー登録さえしてあれば、オンラインにせよオフラインにせよクレジットカードの不正利用に対して100万円までの保険がついていることだ。
そして、更に<PCサポート>という「ハード」、「ソフト」、「インターネット」まで自宅のPCに何が起こっても、深夜24時までならパソコン周りのこと万(よろず)相談を電話で受けてくれるサポートデスクまで付いているのだ。これでそれはパソコンメーカーに、あれはソフトメーカーに、はたまたプロバイダーにとたらい回しされる不快感を払拭できるサービスだ。
このサービスがどこまで対応してくれるかは未知数だが、私は、母親からインターネットにつながらないとか、印刷できないといって呼び出される事から解放されるかな~なんて考え導入にメリットがあるかもと思っている。
(ちなみに、無償バージョンアップでは、「ウイルスバスター2009 + 保険&PCサポート」版に乗り換えられないそうです。
つまり、新しくパッケージを買ってねと・・・・、現段階では言うことらしいです。好評なら考えますとはマーケの方がお話しされていましたが)
<総括>
長々と書いたが、聞いてきたことと+体感した事で言えば、これはなかなか使い勝手が良いソフトでは~と思える。
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