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鉄道博物館へ行ってみた(2) ~ 期待はずれ・・・・~ [鉄道]

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前回、鉄道博物館が期待はずれだったということを書いた。
それは博物館というよりはテーマパークを目指したのではないだろうか・・・と思ってしまったからである。
すべてが全て悪いという訳ではない。
「ヒストリーゾーン」に展示してあるマレー型9850型機関車など内部構造見易いように外装を一部はずしてあったり、下側を見えるように車両の下へ回る通路を設けたりと意識をして展示してあるものもある。
また急行型の車両では、日本食堂の売店で購入できる駅弁を食べられるなど、鉄道博物館と冠する工夫もあるとは思う。

しかしながら展示車両の絶対数は少なかったり、どのような指向性をもって、展示している車両が選ばれたのかがいま一つよく分からない。

お召し車両や1号機関車、あるいは「キハ41000形式気動車」のような鉄道記念物的車両は、それ自体が展示してあるだけでも価値があるからいいと思う。もちろん他の車両もそれぞれに意味はあると思うのだが、これだけでは日本の鉄道を語るには少しさびしいのではないだろうか。

また博物館の構造自体が拡張の余地がないように見え、展示物を入れ替えもむずかしそうだ。
つまり時間軸が、建設時の構想にのみにあって先への期待感もうすい。
(過去における時間軸の取り方も一応は長いが、非常に短いし・・・)

コレクションゾーンも正直にいって、これのどこがコレクションなの?という内容だった。
これから充実していくのかもしれないが、展示スペースがそれほど確保されているとも思えない。もしかして収蔵庫だけは巨大で、季節毎に変えていくのだろうか・・・。

個人的な感想として「鉄道博物館」は、シュミレーターとパークゾーンにあるミニ列車に誤魔化された鉄道テーマパークであり博物館としてはまだ機能していないように思う。イギリスのNational Railway Museumを見てみると、入場料は無料だし蒸気機関車だけでも100両をコレクションし、明確なコレクションポリシーもある。もちろん国営の歴史ある博物館と民間の財団が運営する博物館を比較するのは酷ではあるが、あまりにも大きい差に愕然とする。車両の収集は難しくても、コレクションゾーンの充実は切に願うところだ。

「博物館」という考え方がイギリスと異なるし、財源が異なる異なることも分かる。しかし、「博物館」が単に「楽しい」ということを提供するだけの場でいいのだろうか。本当に遠足でくる小学生はラーニングゾーンにあるような「子供だまし」だけで知的楽しさを覚えるのだろうか?

なんとなく今の日本の「知」に対する考え方が、薄い「エンターテイメント」的に流されていることが少しさびしかった。小さいお子さんがいる鉄道好きには良いかもしれないが、いい大人が1000円も払って行くにはちょっと?な施設であると私には思えた。



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