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メンタルヘルスの重要性を思うニュース [日々の戯言]

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川田亜子さんが亡くなられた。
アナウンサーの名前や芸能ネタに疎い私としては、これまでどの様な番組で活躍されたこられたのか余りよくは分からないのだが、写真をみると幾つかの番組で拝見したことのあるお顔であった。

幾つかの記事やブログを読むと、お疲れ気味であったという事らしい。
<疲労>というのものが、いつか自己の命を絶つに至るという事を多くの人は、「何を大げさな事を」と思われるかもしれない。しかし何を隠そう私自身が、最終的にそこまでは至らなかったが、過労から精神的に虚脱状態一歩手前まで行きかけたことがあるだけに、疲労というものを甘くみてはいけないと身にしみている。

こんな世の中だからだろうか、企業においてもメンタルヘルスの社内教育を推進するなんて記事を目にした。【メンタルヘルスの社内教育:ITmedia 2008/05/21】

しかし、なかなか「病んでいる」という事を分かってもらう事は難しいのではないだろうか。 また自分自身でも、なかなか分からない事だと思う。

私自身も、最初自分がメンタルヘルスのケアが必要だなんて全く考えもしなかった。

もともと私の勤める会社では、サービス残業なんて当たり前。
休日も予定がなければ、家に会社のPCを持って帰り仕事をする。
そして携帯電話が鳴れば対応をする。

そんな環境で、周囲の同僚は仕事をしていたので、あまり自分の数年間が不健全であるということに気が付かなかった、ということもある。労働基準監督署の方が、ご訪問されることがあったらタイムカードではなく、是非、ファイル共有サーバ上にある書類のファイルや、パソコンの接続ログを見て頂けると面白いのではないだろうか(苦笑)。

こんな生活が10年近く続いていたのだが、疲れるという事はあっても、ある程度、「仕事なんてそんなもんさ」と割り切っていた。自分の父親という人は、殆ど仕事というものを子供の目から見てもしておらず、酒を飲んでは暴れるという人間だったので、その反動で与えられた仕事に対してプラスアルファの結果を出そうと思っていたこともある。

その様な環境下での業務も、手応えのある時は「楽しい」ものと捉えてこなす事が出来ていた。
しかし、ある日、私の担当する基幹システムのサーバーが突然、不明瞭な動きを始めた時から、ちょっとずつ歯車が狂い始めた、と思う。自分では全く自覚がなかったのだが、周囲の目から見てその頃から私自身も怪しくなってきたらしい。

そのトラブルは、およそ半年に及んだが、残ったものは不眠症と高血圧による日常生活への支障だった。
毎日、上は170前後、下は110前後の血圧だと歩くのもままならない。
最初は内科に掛かったのだが特に内蔵の疾患はなかった。
端から見れば、普通に会話も出来ていたので、受診した内科医もメンタルにまでは考えなかったようだ。

結局、ある時社内の残業が「記録上」でもかなりの時間に及び、強制健康診断に。その際に馴染みの看護師さんより神経内科の受診を強く勧められ、縁がないと思っていた病院へと足を運んだ。

そうしたら軽い(?)鬱だった。

・ 不眠症
・ 高血圧
・ 目の前がかすみ字が読めなくなる
・ 記憶ができなくなる
・ 急に息苦しさを感じる
・ 会話が面倒になる
・ 疲労感が抜けない

当時、私が先生に話した症状には、この様なものがあった。

薬と軽いカウンセリングによる治療と、仕事のやり方を少し見直したことで、いまは完全に自分を取り戻す事ができた。更に、自分の仕事のやり方を客観的に棚卸しする機会も得た。

一時は、満員電車が本当につらかった。
嫁さんと毎朝同じ電車で、途中まで行くので電車に乗れていたが、そうでなかったら電車に乗れなかったかもしれない。

私は、たまたま近くの人が気が付いてくれて、医療的な見地からアドバイスしてもらうことが出来たから、会社生活も日常生活も、何も変えることなくいつもの自分を取り戻すことが出来たのだと思う。

これは非常に「幸運」なことだ。

そうはいっても、仲間内や身内に医療関係者がいる事の方が普通に考えれば少ない。先に挙げたような症状が意味不明に続いている方は、一度、医師の診断を仰いでみてはいかがだろうか。正直にいって、専門家には「おかしな所がありますよ」と言ってもらうだけでも、少し心理的には軽くなるものと思う。

本格的に「疲れて」しまう前に、メンタルヘルスをケアしてあげることも必要なのではないだろうか。
このニュースにふれ一週間考えてみたことを書いてみた。



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