副都心線渋谷駅のダブルクロッシングポイント ~期間限定、今なら真上から観られます! ~ [鉄道]
昨日、朝から渋谷へ所用があって出かけてきた。
要件を片付けて宮益坂を下ってくると宮益坂下の交差点に、新しく地下鉄と東急田園都市線への入り口が作られていた。滅多に渋谷へ行くことがないので、日々の移ろいの早さを感じてぼーっと信号を待っていたのだが。
よく見ると、メトロの表示の中に「副都心線」の文字が・・・。
嫁さんも出勤日であったので、特に急ぎの用事もなかったので早速行き先変更ということで、おもわず階段を降り始めてしまった。
ふだん、渋谷駅へ銀座線かJRで行く為、渋谷駅の地下というのは殆ど未知のゾーンで東急田園都市線の人波にもまれながら副都心線のホームへ向かった。
ホームへ降りるコンコースやホームを見て、なるほど東京メトロが派手に宣伝するわけだなというのがわかった。
全体的にゆとりがありる設計で、これまでの鉄道建築のようにぎりぎりの機能目一杯という構造からは一歩ぬきんでている。いまから10年前に大阪で暮らしていた時に思った御堂筋線に見られるような良い意味での「無駄」があった。これがこれから年数が経過して東横線も入ってきた時には余裕がなくなってしまうのかな・・・と想像すると少し残念だが。
それよりも今回の目玉は、期間限定で間近でみるダブルクロッシングポイントである。
これまで鉄道模型を作ってきても、色々なところへ鉄道を乗りにいっても、どのように線路が配置されているかということは、あまり気になったことはなかった。
ではなんで今回は?というと「地下鉄」で「ダブルクロッシングポイント」を間近で見られるというコメントをメトロの広報誌の中に見たからである。まあ、ぱっと出の物好きと言われても致し方ないのだがしかし正直にいって、チャンスがあるなら行ってみても良いのでは?と思わせるポイントだった。
左の写真が、そのポイントの私が撮った写真。少しおかしいと思いませんか?
ローカル線の一日に何本も来ない駅ならいざ知らず、土曜日の昼間といえど、数分に一本は電車が来る駅。しかもサミットがらみで警察官総動員の警戒態勢。
線路の上なんかに降りて、記念撮影なんてしていたら、テロ容疑で捕まってしまうに違いない。
この線路はどうやら東横線へ開通した段階で使用を始めるべく、準備はされているがまだ使用されていません。
それだけではなく、線路の上にに渡り通路が組まれ、現状ではこの線路の左右の線路に対して自由に行き来できるようになっている。しかもダブルクロッシングポイントぎりぎりまでその通路がせり出しており、ついでに電気までつけてある。と、至れり尽くせりの状態なのだ。
右の写真の奥にダブルクロッシングポイントがある。この通路の下は正に線路。なので天井になんの化粧もない。
このように線路に対して通路が何カ所か設置されている。しかし面白いのは何でわざわざこの様なものを設けているのかな・・・と、いうことである。
通路が撤去されて、天井に架線が張られる。
それがあるべき渋谷駅の姿なのだが、それまでにはもう少し時間がある。
よってふだんは見られない、地下鉄内のダブルクロッシングポイントや構造を愉しんでもらおうという東京メトロの配慮なのだろうか・・・。
もしそうだとしたら、なんとも面白く心憎い企画ではないだろうか。
2012年の相互乗り入れまでこのままの状態なのかどうかは分からないが、どちらにしても期間限定であることにはかわりがない。
渋谷駅を通られたら、ちょっと覗いてみてはいかがだろうか。
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