【読書感想】極秘資金 ~ 政府の秘密資金を使える・・・、そんなこと?~ [読書]
M資金をベースにしたコンゲームの亜種といったところだろうか。
M資金(エムしきん)とは、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が旧日本軍から接収し、現在も極秘に運用されていると噂される架空の秘密資金である。また、その話を用いた詐欺の手口。第二次世界大戦終戦時の混乱期に、大量の貴金属や宝石類を含む、旧日本軍の膨大な資産がマーカット少将の指揮する部隊に押収されGHQの管理下に置かれた。押収された資産は戦後復興・賠償にほぼ費やされたされる。しかし、資金の流れには幾分不透明な部分もあり、それがこの噂話の出典となっている。
いつの世の中にも、大きな儲け話である詐欺は、現れては消え、消えては現れている。
それを怪しいとしりつつも、ついつい・・・・。
ストーリーとしては、M資金をベースに引いているのだが、あるポイントに目をつけているのは斬新だなと思った。
また携帯電話といったツール、ベンチャーキャピタルといった背景はいかにも現代的である。
2つの一見、異なる話がやや強引の感はなくもないが、一つに収束していくのは話運びの巧い点だろうか。
本書から、これは新しい見地だという点は得られなかったが、数時間で読み切ってしまった。
移動時間等に読むのにいいかもしれないな。
読み始めると止まらないので、平日の夜に読むことはお勧めしない。
(最高★五個として)
好き度 :★★★★ (読み始めたら止まらない系)
お薦め度 :★★★ (新しい話題が少ないかな)
かな。
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