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【読書感想】宇宙兄弟(25) [読書]


 

宇宙兄弟(25) (モーニング KC)

宇宙兄弟(25) (モーニング KC)

  • 作者: 小山 宙哉
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/02/23
  • メディア: コミック

ながかったー!
でも宇宙へ!これまで読んできた人は25巻は感無量だろうな~。
(詳細は、読んでみてのおたのしみ)

こういう心躍るストリーが少なくなってきている中で貴重なストーリーだと思います。
今日は、整形外科へいったり普段行けないような金融機関の雑事を済ませてしまおうと思い、有給をとったのでこんな時間から堪能できてしまいました。

ド近眼、40越えの私が今更宇宙飛行士を目指そうとは思いませんが、心躍るストーリーと、極端に都合良く進まないストーリー展開は、こんな自分もまだまだ目指すものへむかって努力することはできるよな、と励ましてくれるような気がします。

根が単純なだけかな。

でも、こういう疑似体験を通して自己を見つめ直せるのが漫画や小説良いところではないでしょうか。

と、いうことで25冊目にして気分が盛り上がったのでポストしました。

好き度   :★★★★      (コメントは上で)
お薦め度 :★★★★     (気分が盛り上がってきました)
でしょうか。



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【読書感想】神様の御用人 [読書]


 

『神様の御用人 (メディアワークス文庫)すっかりとハマってしまいました。

あるフリーター君が、ヒョンな事から役を賜り、様々な神様からの御用にお応えしていくというのが、話しの根幹です。(これ以上は本題に踏み込んでしまうので、自粛します。)

登場する神様がまた色々で、とても人間味があり、御用人が導き出す御用への結論がなんとも暖かく、趣深く…。
其れ程、複雑な思いではないのですが、ホッとするようなお話しが私を虜にしました。何の気なしに書店で手にとった一冊から、この1週間で、あっという間に3冊を読んでしまい、続きが何とも待ち遠しいです。

次ははどの様な神様がお悩みになられているのか…、故事から話を紡ぎ出す作者に早く早くと我が儘な念を飛ばさざるを得ません。 また、絵本でぐらいの知識しか持ち合わせていない日本の神様達や神社についても知りたいなと思う様になってきました。

そして話の中で、さりげなく苦言ともはたまた嘆きなのでしょうか・・・。
人との交わりや、畏敬・感謝の念が薄れていくことで力が弱まってしまっている姿をさらしていました。
我が身を振り返ると、神社の社殿に手を合わせ願うことの方が、多く、感謝することは少なかったなと反省しきりです。

実際のところ、八百万の神々がどの様な思いにたたれているのかは、分かりませんが、この本を読んでいるとそんなお気持ちになられているのかな?とも思ってしまいました。

早速、週末に裏の氏神様に先ずは今日までの感謝の思いをお伝えしに行こうかと思います。

 

神様の御用人 (メディアワークス文庫)

神様の御用人 (メディアワークス文庫)

  • 作者: 浅葉なつ
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/12/25
  • メディア: 文庫

神様の御用人 (2) (メディアワークス文庫)

神様の御用人 (2) (メディアワークス文庫)

  • 作者: 浅葉なつ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2014/05/24
  • メディア: 文庫

神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)

神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)

  • 作者: 浅葉 なつ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2014/11/21
  • メディア: 文庫

好き度   :★★★★      (浅葉なつさんの織りなす世界に虜になりました。)
お薦め度 :★★★★     (頭の疲れている時など、いいかもしれません)
でしょうか。



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【読書感想】4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史 [読書]


本は結構よくよく方ですし、これまでも少なからず読書記録を本ブログにも書いてきていました。

しかし、気分によって読む本を変えられるように2~3冊の本を併行して読むことが多いので何となく書くことが億劫になってしまいついつい読みっぱなしになってしまうのうですが、せっかくのライフログですので今年は極力自分の読むスピードと書くスピードを並列させていきたいと思います。と、いうことで年末からお正月にかけての期間で読み終わったのが、『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史 』です。大洋・横浜ファンを始めて30数年。こんなに負け込んでいる球団なんだ・・・・とこの数字をみて先ず思いました。

4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史

4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史

  • 作者: 村瀬 秀信
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

そして、読んでみて。

あ~、これなんだ。
自分の なかにあったものは。
横浜スタジアムに行っても、勝つことは殆どなし。
でも、だからといってパ・リーグのチームに次の港を求めることもせず、大洋・横浜のファンであり続ける理由、それが分析され言葉として表されている1冊でした。

漁師的なのもいい。でも、横浜が好きなんだ!そして勝ちたいという思いのある監督、選手がいればそれだけで、一発爽快のゲームを求めてスタジアムへ、そしてテレビをつけるのだろうな~。 と、再確認をした1冊でした。

好き度   :★★★★   (逸話ベースなのですが納得できてしまいました。)
お薦め度 :★★★     (横浜ファンならば是非。万人受けではない気がします。)
でしょうか。



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アコギなのかリッパなのか ~読書感想~ [読書]

アコギなのかリッパなのか: 佐倉聖の事件簿 (新潮文庫)

アコギなのかリッパなのか: 佐倉聖の事件簿 (新潮文庫)

  • 作者: 畠中 恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/02/27
  • メディア: 文庫

いつもの江戸時代から現代へ。
それでも畠中恵さんの軽快なテンポで物語は転がっていきます。

嫁さんが畠中さんの作品が好きで、私もお江戸人情物を、本棚に追加されると読んでいました。

今回の主人公は、もと政治家の事務所の「事務員」さんという役どころ。
秘書さんでもなく、更にその外縁の事務員さんなのです。その事務員さんの活躍を描いています。

何となく畑が異なるとは言え、勤め先の国会議員さんも山の神の様な良い味をだしています?ただ、「先生」ぷりは笑顔や気配りという描写にとどまり善人とも悪人ともつかないな〜という感じでした。

秘書さんや縁の下の力持ちの人の活躍。
選挙が近いので、そんな事を想像しながら読んでみました。


好き度   :★★★★   (軽いお話で満員電車の良い気分転換です)
お薦め度 :★★★★   (続編もあるのかな。)
かな。
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【読書感想】わたくしが旅から学んだこと [読書]

アラフォーより上の世代であれば、懐かしいの一言から始まるような気がします。

わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!

わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!

  • 作者: 兼高 かおる
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: 単行本

子供の頃、日曜日の朝は「兼高かおる世界の旅」で何となく午前中が終わっていく・・・。
というように毎週見るのが習慣になっているほど好きな番組でした。

いつか自分も、ふらりとそんな旅をするんだと憧れを抱かせ世界に目を向けさせてくれたのが
この「兼高かおる世界の旅」であり、兼高かおるさんでした。

そして、兼高さんの本は初めて手に取ったのですが、美しい日本語の語り口に安心して言葉を
追っていくことができる1冊でした。

本書には、貴重な写真が多く掲載されています。
JFKやチャールズ皇太子、サルバドール・ダリといった有名人から、兼高さんご自身の若い頃の水着姿等。水着にもエピソードがあり毎回、異なる水着を用意されていたそうです。日本に世界を紹介するという番組の目的以上に、世界に日本を紹介するという気概を強く感じさせるエピソードであるなと思いました。

そして、人生を3分割のたとえにはなるほどなと思いました。
それは、
・最初の3分の1は、あとで世の中の役に立つことを習う。
・次の3分の1は、世のため、人のために尽くす
・残りの3分の1は、自分で好きなようにつかう
と、いうものでした。

まあ、2つ目の世のため、人のために今やっていることが当てはまるかは、ちょっと難しいですが。こういった意気込みをもった生き方もありだなと思ったのでした。

また、「若い人は安い旅をしてはいけない」という部分には共感を持ちました。
幸い、私は1ドルが90円ぐらいの時に学生時代を過ごしたお陰で、為替の追い風を受けながら、楽しい海外旅行をすることができました。まだユーロが存在せず、夜行列車を降りたら、その国のお金がなくて両替所があくまでひもじいお腹を抱えてぼ~っとしていたなんて思い出もありますが、美術館もちょっと頑張ったレストランへ行くことも出来ました。

それが、ここ数ヶ月はともかく、日本円の価値の下落以前に周辺通貨の上昇や物価の上昇でせっかくヨーロッパまで行っていつもスーパーでパンを買っていましたという後輩の話も聞いた事がありました。年齢相応のお金の使い方はありますが、少しぐらいの背伸びは必要なんだよな~と思ったのがこの1節でした。

ただ、番組のエピソードに対する盛りだくさんの期待を持ってしまうと、ちょっと肩すかしと
なってしまうかもしれません。字が大きく読みやすい、そして丁寧な語り口であるので、小学生
ぐらいに読んでもらうと、世界に対しての考え方の一助になるかもしれません。
あるいは、兼高氏自身もその辺りを本当は狙っているのかもしれません。
しかし、大人にとっても気づきはあると思います。
決して無駄ではないけれど、正直に言えばちょっと残念な感じ、もっと色々なエピソードを読みたいなという感じが読後に残りました。


好き度   :★★★★   (先達の大きな思いが込められているとおもいます。)
お薦め度 :★★★   (もう少しエピソードがあれば)
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【読書感想】世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ [読書]

これまた、下川裕治氏のちょっと「おしゃれな」旅行記です。
学生時代にこのルートが解放されていたらトライしてみたかったなと思わせるような行程です。

世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ (新潮文庫)

世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ (新潮文庫)

  • 作者: 下川 裕治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/10/28
  • メディア: 文庫

ただ、<世界最悪>というのは少し言いすぎかな、誇大表現かなという気がします。
1970年代に同じとは言えませんが、ユーラシア大陸を鉄道で旅した、ポール・セロー「鉄道大バザール」を読んだ時の方が正直、ユーラシアを横断するのはえらい事なんだなと思った気がします。

また、今回は所々、東京へ戻ってはまた中断地点へと戻る形式の旅で、そこに何だか味気なさを覚えてしまいました。

そうはいっても中々自分ではいけない土地に敢えて挑み、それを文章として読める事は夢が広がる楽しい事です。そして、こういった先駆者がいるからこそバックパックを背負って出かけてみるかという気になるというものです。

私の様なオジサンにとっては夢として楽しく読んで終わってしまうかもしれませんが、時間はあるし、何かにチャレンジしてみたいという若い方には、「旅立つ」まえのイメージトレーニングとして読んでみると良いかもしれないと思いました。

ただ、先日も書きましたがThomas CookのOverseas timetableが出版されていない現状では、この1冊をもって飛び出していくのは危険かもしれないですね。

現代社会においては時間的合理主義を超越した鉄道路線の存在はいつまで超越し続ける事ができのでしょうね・・・。本書を読んでいても、「合理化」の波は日々世界の至る所に押し寄せていることが分かります。

哈爾浜から北京まで高速鉄道に乗っていますが、筆者自身、何となく違和感を持っているようなイメージを持ちました。しかし新幹線に類するような高速鉄道鉄道を敢えて避けて、あるいは他の合理的な手段が一般的でもあるにも関わらず、敢えて非合理的な鉄道での旅というのは、「なんて、最悪なんだ!」と叫びつつ、その一方で非合理生そのものを求めて出かけていく贅沢なものなのだという一面も改めて認識した1冊でした。もっとも、実際に乗られた筆者とカメラマンの方にとっては、違ったかもしれませんが。


好き度   :★★★★   (線路は続くよ、でも政治と合理化はその道を断ち切る)
お薦め度 :★★★★   (外国の鉄道に興味があれば)
かな。
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電子書籍に関する不満(私の) [読書]

昨今、SONYのReaderやら、PanasonicのPB1等、日本でも電子書籍用ツールが出揃ってきました。そして、AMAZONもついに日本でサービスを開始するような報道がされています。

またもや黒船に、日本のハードウェアと出版社は飲み込まれてしまうのでしょうか?

まあ、ハードウェアはSONYのReaderが米国でもそこそこ売れている点を考慮すると、どのメーカーもいざとなったら独自フォーマットに固執する事はやめて、寄らば大樹の陰とばかりに対応ソフトを配布すればいいやと思っているかもしれません。

しかし、出版社はそうはいっていられないのでしょう。
出版社に送られてきた「KINDLE電子書籍配信契約」の内容は、報道される断片を見る限りなかなか衝撃的だからです。

●すべての新刊を電子化してアマゾンに提供する
●出版社が電子化しないときはアマゾンが電子化する
●アマゾンの推奨フォーマットでは、売り上げの55%をアマゾンのものとする
●紙の書籍より価格を低くすること
●出版社が著作権を保有すること、など。

しかも、アマゾンへの回答期限は、10月31日だったそうです。

その期限が過ぎましたが、どうなったのでしょうね~。

日本の出版社もこれまで電子化に取り組もうとしてきたとは思います。
しかし、どの出版社も率先して統一のフォーマットを、「積極的」に構築しようとしていなかったように思われます。

その背景には、書店や中継ぎといった日本独自の書籍流通体制があることは何となく想像がつきます。また、日本語書籍のマーケットが他の言語に比べて遥かに小さいという事も、統一のフォーマットで世界に打って出ようという気をそいでいたのかもしれません。

しかし、自炊してまで読みたい、あるいは持ち歩きたいという人は、私も含めて確実に増えてきています。つまりそれなりに電子書籍の需要はあるのです。

それなにの対応しないというのは、末端の読者家から見た場合、出版社の不作為にしかおもえなくなってきてしまいます。

そうなると自炊された本が、海賊版として電子データとして流通される様になってくるのではないでしょうか?いや、もうされてるから作家さん達が自炊を問題視しているのですよね。

で、あれば一刻もはやく国内の全ての出版社で利用できるフォーマットをとりまとめるべきだと思います。あるいは、今までの商慣習を見直し、AMAZONに対して日本の書籍の出版点数や消費点数を提示して対案をさぐった上で手を組む事もありだと思います。

雑誌やビジュアル系の書籍、学術書、そしてコミック等は海外でも、需要はあると思います。
あるいは、需要喚起のチャンスとなるかもしれません。

しかし、何も返事をしないという事が最もいけないことだと思います。
結果何をしても良いのだなという意思だと取られかねないからです。

紙の本で、ゆっくり、メモを取りながら読みたい本もあれば、何十冊も抱えて調べながら読む本もあります。後者に関して言えば、学生の時に電子書籍化されていればさぞかし楽だっただろうな~と思ってしまいます。

どちらにも良い側面はあると思います。

ただ、いまの生活スタイルを考えると早く統一の電子書籍環境ができることを望んでやみません。今日は、単なる個人的不満でした。


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【読書感想】蒼穹の昴 ~ 壮大な物語、一気に読み切ってしまった~ [読書]

ここのところNHKでドラマ化された小説を読んでいる事が多い気がします。
しかし、実際のドラマは全く見ていなくて、「蒼穹の昴」も田中祐子さんが西太后役をやっていたなと非常にビットな情報しか持ち合わせていません。

それでも、テレビドラマ化されるというのは、きっとストーリーとして魅力があるのだろうな・・・・と思って手に取ってしまうのでした。

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: 文庫
蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: 文庫
蒼穹の昴(3) (講談社文庫)

蒼穹の昴(3) (講談社文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: 文庫
蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: 文庫

地方郷士と同郷の貧民(といってしまっていいのかな)がそれぞれ官僚と宦官となって、清王朝で位人臣を極めていく。だが、戊戌の政変で官僚は失脚しいま一方の宦官は西太后と共に黄昏の紫禁城を帰って行く・・・。

というところが大まかな(苦笑)話です。
4冊もあって、かつこれから読む人の邪魔をしない程度の情報というのは中々難しいですね。

さて、思った事。
官僚になる為の科挙。これはとても丁寧に描かれています。おそらく、この大変さという事がきちんと示される事で、官僚となった後、若くても大きな事が出来るのだという事を印象づけたいのだなと思いました。

その一方で宦官になる事。これに関しても同様に肉体に対する極限までの挑戦である事を浅田氏は描いているのですが、主人公に関しては意外とあっさりとしていたなと思いました。日本人のメンタリティには2回も非情なる場面は必要ないかなとも思いますが。

この本を読んで、イメージが大きく変わったのが西太后です。これまで西太后というと映画『火焼円明園』(邦題『西太后』)の中で、東太后の両手両足を切断して・・・のような映画の中のイメージがずっと私のなかに刷り込まれていました。しかし、蒼穹の昴で描かれた西太后はもちろん立場上、非情なる面も持ち合わせているのですが、残虐きわまりないという存在ではないのです。
実際のところ、様々な面を持ちながらも温和な中国王朝の中では割りとまともな施政者であったようです。

こういった残虐性のイメージは、その名を借りて暗躍した宦官達の仕業が後生に語り継がれてしまったものなかもしれません。



好き度   :★★★★   (いまが旬なきがします)
お薦め度 :★★★★   (もしかしたら、未来で既視感を感じられるかも)
かな。
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【読書感想】テンペスト ~ 秋の夜長、眠れなくなる? ~ [読書]

読んだ事がない作家さんでドラマ化された小説は、いまひとつ食指が伸びないことが多いのですが今回は何となく1冊読んでみようと思いAmazonでポチッとしてしまいました。

このストーリーに興味を持ったのは、沖縄の話に興味を持っていたという事もあるのですが、番組宣伝を見た時に「とりかえばや物語り」的でちょっと面白いかもしれないなと思ったのが最初でした。

現代の日本の歴史教育の中ではなかなか登場しない、琉球王朝が舞台という点も読んでみようかなと思った発端でした。

舞台となる、琉球王朝の首里城内の様子や風俗、制度なども分り、下地的な背景や歴史も琉球という視点からみるとこの様に写るんだな描かれるのだなと思いました。
(時代は、中国大陸は清朝末期、日本はいよいよ幕末といった時代です)

テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)

テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)

  • 作者: 池上 永一
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/08/25
  • メディア: 文庫
テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)

テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)

  • 作者: 池上 永一
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/09/25
  • メディア: 文庫
テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)

テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)

  • 作者: 池上 永一
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/10/23
  • メディア: 文庫
テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)

テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)

  • 作者: 池上 永一
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: 文庫

古本屋で探すのも間に合わないほど、全巻新刊で読み通してしまいました。
引きこまれるストーリーでした。

ただ、未来に向かうというエンディングは面白いのですが、少し綺麗に描かれすぎているかな~という気もしました。ただ、夜の晩酌のお供に夜な夜な読んでしまい、もう少し、もう少しと夜更かしをしてしまいました。


好き度   :★★★★   (惹き付けるストーリーです)
お薦め度 :★★★★   (琉球文化も分かり、一挙両得)
かな。

ここのところ読む本はあたりが多いです。
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【読書感想】畏るべき昭和天皇 [読書]

畏るべき昭和天皇 (新潮文庫)

畏るべき昭和天皇 (新潮文庫)

  • 作者: 松本 健一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/12
  • メディア: 文庫

昭和天皇が崩御されて20数年が過ぎました。
その時間の経過の中で、陛下の周囲の人々が書き残された資料がみつかったり、あるいは昭和という時代を振り返っていく過程の中で昭和天皇があらためて物語られる機会をしばしば散見します。

本書もそのような「振り返り」の1冊であるといえます。

私自身が生きた昭和とは、高度経済成長期の後期からバブルを経て平成へといたる最終タームでした。それだけに陛下のお姿の印象としては、失礼な言葉で書いてしまえば「表情の変化が少ないおじいさんだな」というのが子供心に思った率直な感想です。
(時代が時代なら不敬罪ものの発言ですね)

そして、何よりも記憶に残っている言葉としては、「あっ、そ」という言葉でした。その背後に様々な思いがあったという事は、当時全く想像もできなかったことでしたが、その一言の重みと、その言葉へ致る思いを分析した1冊だと言えると思います。


好き度   :★★★★   (過去を顧みる1冊)
お薦め度 :★★★★  (昭和が語られている今こそ読んでみるのがいいかも)
かな。
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タグ:昭和
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