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電子書籍に関する不満(私の) [読書]

昨今、SONYのReaderやら、PanasonicのPB1等、日本でも電子書籍用ツールが出揃ってきました。そして、AMAZONもついに日本でサービスを開始するような報道がされています。

またもや黒船に、日本のハードウェアと出版社は飲み込まれてしまうのでしょうか?

まあ、ハードウェアはSONYのReaderが米国でもそこそこ売れている点を考慮すると、どのメーカーもいざとなったら独自フォーマットに固執する事はやめて、寄らば大樹の陰とばかりに対応ソフトを配布すればいいやと思っているかもしれません。

しかし、出版社はそうはいっていられないのでしょう。
出版社に送られてきた「KINDLE電子書籍配信契約」の内容は、報道される断片を見る限りなかなか衝撃的だからです。

●すべての新刊を電子化してアマゾンに提供する
●出版社が電子化しないときはアマゾンが電子化する
●アマゾンの推奨フォーマットでは、売り上げの55%をアマゾンのものとする
●紙の書籍より価格を低くすること
●出版社が著作権を保有すること、など。

しかも、アマゾンへの回答期限は、10月31日だったそうです。

その期限が過ぎましたが、どうなったのでしょうね~。

日本の出版社もこれまで電子化に取り組もうとしてきたとは思います。
しかし、どの出版社も率先して統一のフォーマットを、「積極的」に構築しようとしていなかったように思われます。

その背景には、書店や中継ぎといった日本独自の書籍流通体制があることは何となく想像がつきます。また、日本語書籍のマーケットが他の言語に比べて遥かに小さいという事も、統一のフォーマットで世界に打って出ようという気をそいでいたのかもしれません。

しかし、自炊してまで読みたい、あるいは持ち歩きたいという人は、私も含めて確実に増えてきています。つまりそれなりに電子書籍の需要はあるのです。

それなにの対応しないというのは、末端の読者家から見た場合、出版社の不作為にしかおもえなくなってきてしまいます。

そうなると自炊された本が、海賊版として電子データとして流通される様になってくるのではないでしょうか?いや、もうされてるから作家さん達が自炊を問題視しているのですよね。

で、あれば一刻もはやく国内の全ての出版社で利用できるフォーマットをとりまとめるべきだと思います。あるいは、今までの商慣習を見直し、AMAZONに対して日本の書籍の出版点数や消費点数を提示して対案をさぐった上で手を組む事もありだと思います。

雑誌やビジュアル系の書籍、学術書、そしてコミック等は海外でも、需要はあると思います。
あるいは、需要喚起のチャンスとなるかもしれません。

しかし、何も返事をしないという事が最もいけないことだと思います。
結果何をしても良いのだなという意思だと取られかねないからです。

紙の本で、ゆっくり、メモを取りながら読みたい本もあれば、何十冊も抱えて調べながら読む本もあります。後者に関して言えば、学生の時に電子書籍化されていればさぞかし楽だっただろうな~と思ってしまいます。

どちらにも良い側面はあると思います。

ただ、いまの生活スタイルを考えると早く統一の電子書籍環境ができることを望んでやみません。今日は、単なる個人的不満でした。


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